CVR記録で「高度の220」は、「フライトレベル220」を意味しています
- 投稿No.3084
- 投稿者:玉ノ井重孝
- 投稿日:2024-01-16 17:40:51
「投稿No.3072」『正しい通信、会話記録(纏め) 其の壱』を拝見しました。
ところが、大変失礼ながら、「フライトレベル」が抜け落ちています。
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(A)「投稿No.3072」の引用
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>18:27:20
>JAL123から東京
>日本航空123便トラブル発生
>直ちにえ一羽田への
>リターンを要求、220フィートの降下と
>メンテンを要求オーバー (JAL123)
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これは、「事故調査報告書のボイスレコーダー記録」では、「以下の部分」に相当すると思います。
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(B)「ボイスレコーダー記録」の引用
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18時25分21秒
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(CAP)
Ah,TOKYO,
JAPAN AIR
123
request from
immediate
e--
trouble
request
return
back to
HANEDA
descend
and maintain
220 over.
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この(B)「ボイス・レコーダー記録」の引用で、「最後の3行」を抜き出します。
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(C)「最後の3行」
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descend
and maintain
220 over.
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原本に「日本語訳」がないので、やむなく自分で訳します。
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(C-1)「最後の3行」<直訳>
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descend<降下する>
and maintain<そして、維持する>
220 over.<(フライトレベル)220 どうぞ。(注)>
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(注)「どうぞ」は、「自分の送信は一旦これで終るので、そちら(東京)が送信して下さい」という意味です。
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この(C-1)「最後の3行」<直訳>を意訳します。
※「どうぞ」は省略します。
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(C-2)「最後の3行」<意訳>
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フライトレベル220に降下して(ただちに水平飛行に移り)この高度を維持する
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「フライトレベル220」とは、「高度2万2千フィート」のことです。
大変失礼ながら、「高度220フィート」ではありません。
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数字だけ見ると、誰でも「220フィートと思う」のは当然です。
ところが、専門性の極めて強い「航空管制無線通信」です。
それなりの知識・理解がどうしても必要となります。
(私自身「素人の航空マニアに過ぎない」ので、えらそうなことは言えませんが)。
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航空機の「高度を表現する方法」は3種類あります。
(1)フライトレベル
(2)気圧高度
(3)海抜高度
(1)(2)は、毎日、当たり前に使われています。
(3)は、特に必要がある時以外は、使わないのではと思います。
(B)「ボイス・レコーダー記録」の引用
(C)「最後の3行」
(C-1)「最後の3行」<直訳>
(C-2)「最後の3行」<意訳>
いずれも「220」は、「(1)フライトレベル」です。
フライトレベルは「頭から3桁の数字だけ」で表現します。
「フライトレベル220」ならば、上記の通り「高度2万2千フィート(220 00)」です。
日本の場合、高度14,000フィート以上の時に「フライトレベル」を用います。
これ未満の高度は「(2)気圧高度」を用います。
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再度「投稿No.3072」を引用します。
>220フィート(670m)の降下の理由
220フィートならば、約67メートルです。
大変失礼ながら、「670m」にはなりません。
1フィートは「0.3048メートル」です。
(出典『世界航空機年鑑2006 ~ 2007』(酣燈社))。
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まったくの別件です。
1月2日「羽田空港の衝突」では、衝突していないと思います。
ここは「場違い」ですが、あえて以下お伝え致します。
【臨時の仮記事】両機は衝突していないはずです「羽田空港-日航516便/海保機の衝突事件」
https://ssg21utbume.seesaa.net/article/r6-2024-1-12.html