航空機を旋回させる力は?
- 投稿No.1001
- 投稿者:佐伯
- 投稿日:2022-02-03 22:13:28
皆さん、航空機を旋回させる力は何でしょうか?
簡単に言うと、機体を旋回させる力は、揚力ベクトルの水平成分です。
普通の状態では、揚力はまっすぐ上向き。
なので、水平成分はゼロ、ありません。
水平成分を生じさせるためには、揚力ベクトルを傾かせる、つまり、機体を傾かせる必要があります。
だから、機体を旋回させる際には、補助翼エルロンを使って機体を傾かせているのです。
誤解を恐れずに言うなら、エルロンさえ機能するなら旋回自体は可能です。
乱暴に言うなら、昇降舵エレベータと方向舵ラダーは、美しい旋回を実現するために併用されているだけです。
さて、このエルロンですが、わずかでも動くなら、必ず機体は傾きます。
エルロンを中立から上げ(又は下げ)の位置にわずかでも変更可能なら、必ず機体を傾かせることができます。必ずです。
所定の傾きが得られるまでの時間がかかるというだけです。
よろしいでしょうか?
これの意味するところは、エルロンが動くなら、たとえゆっくりでも旋回できる、あるいはダッチロール運動を時間がかかっても止めることができる、ということです。
事故機は、意図した旋回ができていますか?
望まないダッチロール運動を抑えられていますか?
よくよく考えてほしいです。