Re.(15) 断熱膨張に伴う温度低下の関連性

  • 投稿No.879 元投稿No.878 さんへの返信
  • 投稿者:せきたに
  • 投稿日:2022-01-22 21:34:41

> それに、客室高度警報は、約30秒後明確に確認されるまでの間も、途切れながら断続的に鳴っています。

佐伯さんへ

『疑惑』(角田四郎著)のP196~P198には次のような記載があるが、記載内容は間違いだと言われるのか?

 事故調査報告書(1987年6月19日公開)によると「ドーン」の音が(18時24分)34秒後半から36秒中頃まではいり、警報音は37秒頃の1秒弱だけ鳴っている。しかも警報の種類についてその記述は「客室高度警報音」または「離陸警報音」となっている。

 「離陸警報音」は「客室高度警報音」と全く同じ音で区別できない。しかし、離陸に支障がある場合に鳴る警報音であるから、上空で鳴るとすれば、車輪(ギア)を完全に出した状態、つまり機体が離陸前と同じ態勢にあるという条件が必要である。

 高空で離陸警報音が鳴るとは考えにくいのである。

 事故調査委員会が行った音響分析の報告は最終報告書の3・1・9項(86ページ)から3・1・10項までに記載されているが、この項では37秒の警報音を客室高度警報音と断定している。つまり、3・1・9項の(5)「自動操縦装置解除の警報音について」を見ると、「(前略)CVRの記録からはその際発せられるべき同装置解除の警報音が確認できず、同警報システムについての調査を行ったがその理由を明らかにすることはできなかった」と結んでいる。

 百歩譲って、37秒の警報音が客室高度警報音だとしても、それがなぜ1秒弱で切れてしまうのか? その説明は報告書には見いだせない

 これは大変重大なことである。急減圧があれば客室高度警報音は当然このとき鳴ったはずである。しかも鳴り続けたはずである。もし1秒たらずで止めた(あり得ないと現役パイロットは証言)とすると、減圧に気付いたことになり、操縦室でも全員がただちにマスクを付けていなければ理屈が合わない。

 しかし現実にこの機の操縦室でマスクが使用された形跡は最後までない。(マスクが使用されるとボイス・レコーダーの収音が、マスク内のマイクから入力されるため、確認できる)

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