圧力隔壁は何のため?

  • 投稿No.3144
  • 投稿者:河津低空飛行説
  • 投稿日:2024-03-31 11:33:17

旅客機に限らず飛行機にとっては、
機体外殻構造は非常に重要な部位です

カニやザリガニと同じ骨なし構造にて
内臓や乗客を包んで守る外殻構造しか
形状を保持できる部位がありません

その重要な外殻構造が高度変化に伴う
気圧変化を受けて膨張収縮を何回も
繰り返した上に、あらゆる方向から
強力な風圧を絶えず受け続けますので、
この外殻構造の維持メンテナンスこそ、
機体寿命を大きく左右します

窓が割れたりドア開閉ができなくなる
など、外殻構造が歪みや変形を持って
しまった場合は、修理が容易でないか
または修理不可になると考えられます

機体を少しでも長く安全に使いたい
という経済的な側面からしても、
機体外殻構造の維持は重要です

この外殻構造を守るのが圧力隔壁です

圧力隔壁は、機体外殻構造よりも
『敢えて弱く設計する』ことが重要で、
客室内外の気圧差に伴う膨張収縮が
異常に大きくなった場合、外殻構造が
大きな変形、歪み撓みを受ける前に、
先に圧力隔壁が損壊することにより
客室内外の気圧差を緩和して外殻構造
を異常な膨張収縮による損壊から守る、
という重要な役割を担っています

クルマのボディや足回りが致命的な
損傷を受ける前に、バンパーが先に
壊れてくれることにより、ボディや
足回りの基本構造を守ってくれる、
そんなバンパーの役割に似ています

バンパー交換するだけで済むから
クルマの修理費も安くなりますし、
圧力隔壁交換するだけで済むから
機体を長く経済的に使用できます

先に圧力隔壁が壊れたら乗員乗客は
どうするのかと疑問が湧きますが、
そこで緊急降下ルールと10分程度しか
使用できない酸素マスクが登場します

10分程度あれば緊急降下して近くの
飛行場に着陸すれば乗員乗客の生命が
守られるだけでなく、機体外殻構造も
同時に守られるという設計思想です

以上を考えると、圧力隔壁は丈夫なら
よいとは簡単には言えない部位です

また、圧力隔壁を丈夫に設計するなら
外殻構造より強い素材、最先端素材や
鋼板でも何でも最初から使うだけです

以上より
1.B社の圧力隔壁手抜き修理の方が、
 むしろ理に叶っている可能性がある
(運航会社より航空機メーカーの方が
 飛行機を知っているのは当然である)
2.圧力隔壁損壊を墜落原因とするのは
 いくら何でもナンセンス
3.圧力隔壁損壊に伴い垂直尾翼が損壊
 したことの方が遥かに重要な問題

これらの知見は、当時の政府にとって
都合の悪い話であるため、タブー視され
あまり表面に出てこなかったと思います

ちなみに私は、事故調査報告書の
圧力隔壁説は全く支持していません

事故調査報告書がいかにナンセンスか、
ここで主張させていただきました

以上、いかがでしょうか?

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