CVR記録で「客室乗務員の発言」を削除する改竄《かいざん》が行われている(3・最終回)

  • 投稿No.3028
  • 投稿者:玉ノ井重孝
  • 投稿日:2023-09-18 14:36:07

<(2)から続く>

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こちらの掲示板『御巣鷹山の悲劇』は、図が使えないので、「私のブログ記事」をご参照下さい。
https://ssg21utbume.seesaa.net/article/r5-2023-9-17.html
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前の(図5)に戻ります。

この(図5)で、右側にある「副操縦士席」の「オーディオ・セレクター・パネル」を抜き出します。

(実際は、都合により、左側「機長席」の「オーディオ・セレクター・パネル」を用いました)。

(図7-1)オーディオ・セレクター・パネル(マイク・スイッチ)
(出典: 『日本航空』が乗員訓練用に作成した「計器盤の説明図」を一部引用。加筆)

この(図7-1)で、赤く囲った部分が、「ヘッド・セット」の「マイク切り替えスイッチ」です。

この中で、右から2番目「INPH」を押すと、「客室乗務員との通話用」に、マイクが切り替わります。

(図7-2)オーディオ・セレクター・パネル(音量調整つまみ)
(出典: 『日本航空』が乗員訓練用に作成した「計器盤の説明図」を一部引用。加筆)

この(図7-2)を見ると、赤色枠で囲った「音量調整つまみ(ボリューム・ツマミ)」が、上下4段、並んでいます。

上から2段目に、茶色枠で囲った「INPH」表示の「ボリューム・ツマミ」があります。

これを回して、「客室乗務員の音声」を、聞きやすい音量に調節します。

前の(図3)で述べた通り、「オーディオ・セレクター・パネル」は、機長、副操縦士、航空機関士それぞれ、自分用のものがあります。

これを、各自、自由に調節して、客室乗務員と通話が出来ます。

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ここで、「本題の冒頭」に戻ります。

【CVR記録A】18時 24分12秒 ~ 24分19秒

この間、3名の運航乗員全員が、それぞれ「客室乗務員の音声」を聞いています。

ところが、

【CVR記録B】18時 30分28秒 ~ 33分31秒

この間は、航空機関士の音声だけです。

「客室乗務員の音声」は、まったく録音されていません。

その限りでは、機長、副操縦士、いずれも、「客室乗務員の音声」を聞く意思が、「まったくなかった」ことになります。

しかし、それは、非常に奇妙です。

【CVR記録A】では、

「乗客が(トイレ?)に行きたいが、差し支えないか?」

という、本来ならば「当たり障りのない通話」です。

ところが、機長役の副操縦士が、「気をつけて」「手早く」と、航空機関士の発言に割り込むかのように、2回も発言しています。

(実際には、「当たり障りがない」どころか、非常に緊張状態にあったのは、事故調が認めていますが)。

一方、【CVR記録B】は、機体に異常が起きて、操縦不能になり、その原因を知ることが出来るかもしれない「客室乗務員からの、非常に大事な通報」です。

機長、副操縦士、どちらも「ぜひ聞きたい内容」のはずです。

にもかかわらず、機長、副操縦士、どちらも「聞く意思が、まったくない」としか考えられません。

明らかに不自然です。

非常に不自然です。

実際には、航空機関士だけではなく、機長、副操縦士どちらも、「客室乗務員の発言」を聞いていたと、思えてなりません。

事故調が、その部分を「意識的に、すべて削除した」と思えてなりません。

真相を隠そうとしたのは、明らかです。

この【CVR記録B】の部分を、事故調が「改竄《かいざん》した」のは明らかです。

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『航空事故調査報告書』のCVR記録

『5.
62-2-JA8119
日本航空(株)所属 ボーイング 747SR-100型 JA8119 群馬県多野郡上野村』

『11.(5.1MB) 310頁~386頁』
https://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/download/62-2-JA8119-11.pdf

<(3・最終回)>

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