『日航123便墜落事件 JAL裁判』(青山透子著)からの抜粋 「出回っているボイスレコーダーについて」(その8)
- 投稿No.2387
- 投稿者:せきたに
- 投稿日:2022-12-16 21:06:01
『日航123便墜落事件 JAL裁判』(青山透子著)には、原告側が今回の訴訟に踏み切られた経緯について記されていた。
以下31ページからの引用
(2021年3月26日午前中に東京地方裁判所に向けて訴状が提出され、同日午後2時より裁判所内の記者会見場記者会見が行われた)
今回の訴訟に踏み切った経緯について、三宅弘弁護士から次のような説明がなされた。
「日本航空123便の乗客で亡くなった吉備雅男さんの妻である吉備素子さんと、機長訓練中で間もなく機長になる手前で亡くなった佐々木祐副操縦士の実姉である市原和子さん、このお二人の想いを汲み、当該機のボイスレコーダーとフライトレコーダーの開示の請求訴訟として提起させていただきました。
まず原告の吉備素子さんは、日航123便に乗客として搭乗して亡くなった吉備雅男さんの妻です。吉備素子さんは、2018年2月28日付で、被告の日本航空(以下JALと表記)に対して、本件ボイスレコーダー及び本件フライトレコーダーに記録された内容一切を、原記録のままの状態での聴取、閲覧による提示を求め、赤石あゆ子弁護士と下山順弁護士が代理人として請求しました。しかし、被告(JAL)は、2018年3月9日付で、JALとしては、本件データを開示する法律上の義務はないという回答でした。
市原和子さんは、日本航空123便(東京羽田空港発大阪伊丹空港行・機体番号JA8119号機)の副操縦士として乗務していた佐々木祐さんの実の姉です。市原和子さんは、2020年3月30日付で、被告(JAL)に対して、被告が保有する123便の本件事故に係るボイスレコーダーとフライトレコーダーの生データ一切の開示を求めました。しかし、被告(JAL)は、2020年5月7日付で、これらの記録一切の情報は個人情報に当たらないとして、すべての開示を拒否しました。以上のように、裁判外の請求では、開示を受けることが出来なかったために、本件訴訟を提起することとなりました」
二人の遺族は、それぞれJALに生データの開示を求めていたが、JAL側から拒否されたために仕方がなく訴訟に踏み切ったのである。