Re. 垂直尾翼の内圧

  • 投稿No.1709
  • 投稿者:風のたより
  • 投稿日:2022-05-06 15:52:50

鷹富士さんへ

詳細な検討ありがとうございます。
述べられた内容に関して完全に同意します。
当方は客室内に吹いたはずの幾つかの風の様相から事故調査報告書の隔壁穴の大きさに疑問を提起しておりました。

動圧による物の破壊は手計算レベルでは追いつかない部分があり事故調査報告書に記載されたグラフ類の真贋の見極めが困難です。

事故調査報告書のグラフを描く立場ならプレッシャーリリーフドアの効果が確認出来るようなスケールで計算するはずですが、尾翼破壊にのみ注力したものになっているのに違和感を覚えます。

>  防火壁離脱後の2室と5室の気圧の急速な低下は、6室よりは少し遅れかつ緩く、0.15秒以降、上記のように変化し、当然ながら、2室の上にある3室(垂直尾翼)の気圧は2室の気圧より低く、事故調が想定する4.75psi(約34kPa)には達しないままで、垂直尾翼は破壊しないことになります。

>  この掲示板では図を添付できないので、文章のみで説明すると解りにくいかもしれませんが、時間軸を長く延ばした図に描きなおすと歴然とします。

> 付図―4(c)の3室の曲線は、付表―2に記す5室と6室との間の風路断面積1.228 m2ではなく、もっと小さな数値(0.5 m2以下)を入れて計算し、圧力隔壁の破壊により垂直尾翼が破壊する、というシナリオをでっち上げるための欺瞞です。

>  なお、水平安定板は胴体後部を貫通し、その前と後にそれを支える構造物があって風流を妨げますから、圧力隔壁と防火壁との間を3室に分けて計算するのは妥当ですが、2室と5室の間(水平安定板の前)の風路断面積2.398 m2、5室と6室の間(水平安定板の後)の風路断面積1.228 m2は、いずれも異様に狭いように感じます。「別冊」に示す緒元から計算すると、2室、5室、6室の平均断面積はそれぞれ約14 m2、8 m2、5.2 m2あり、風路断面積がそれらの4分の1程度しかないのは不可解です。この点も、圧力隔壁の破壊により垂直尾翼が破壊する、というシナリオのための作為を感じます。

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