Re.(22) 第一の風(2)

  • 投稿No.1674 元投稿No.1673 さんへの返信
  • 投稿者:佐伯
  • 投稿日:2022-05-04 19:48:57

> また、式2が成立するのは、流体が『液体』だからです。と記していただいておりますが、注射器の場合で中身が空気の場合は式2がどのように成立しなくなるでしょうか? ご教示ください。

【式2】再掲
> 1cm/s(押し子又はガスケットが動く速度)×10c㎡(注射器の筒内径の断面積)= 10cm/s(筒先を薬液が通過する速度)×1c㎡(筒先の断面積)= 10c㎥/s・・・・・・【式2】

注射器の中身を薬液から空気に換えます。
簡単のため、注射器側の空気の密度を2、筒先側の空気の密度を1としてみます。
【式2】の両辺に各密度を掛けてみると、

2kg/c㎥× 1cm/s×10c㎡≠ 1kg/c㎥×10cm/s×1c㎡

となり等式は成り立ちません。無理やり等価にしようとするなら、例えば、

2kg/c㎥× 0.5cm/s×10c㎡ = 1kg/c㎥×10cm/s×1c㎡ = 10kg/s(←質量流量)

となります。押し子の速度が1cm/sから半分の 0.5cm/sになりました。
このように、密度が2→1に変化する場合、断面積比が10:1だとしても流速の比は必ずしも1:10とはならず、例えば0.5:10くらいになると思います。

こういう理由で、式1、式2とも中身が圧縮性流体の場合はそのままの形では適用できないのです。

> 「与圧領域外」と「外気」が通じる前はどのように考えられますでしょうか?

隔壁破断の瞬間の過渡的な現象について説明を求められていると理解しました。
隔壁が破断した瞬間、客室側の高圧気体はジェットとなって隔壁後部室へ流れ込みます。
ジェットは等価的にピストンとして作用し、そのジェットの前面に圧縮波を作ります。津波のような感じでしょうか。
圧縮波の背後は一定範囲フラットな波に近くなります。隔壁後部室では急激に内圧が上昇し、客室側はやや内圧が下がります。

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