Re.(12) 風に飛ばされそうな事故調

  • 投稿No.1169 元投稿No.1168 さんへの返信
  • 投稿者:佐伯
  • 投稿日:2022-02-18 18:20:34

> 私の言っている気圧差による「第二の風」の風向きに剪断力も加勢しているとの説明ですね。おかげで少し賢くなりました。

はじめに粘性(によるせん断応力)の影響を説明したときは、正気かと疑われました(投稿No.1136,1162,1164)。
どう説明したらよいものかと困惑しておりましたが、最終的には、空気の粘性を無視できないというお考えに至ったようであります。
これまで自分になかった概念を新しく取り入れるときはだれしも少なからず苦労するもの。たいへん喜ばしいことです。

さて、空気が粘性をもつという性質はとても重要です。
流れの振る舞いを決めるレイノルズ数は、粘性の関数でもあります。
ただ、気を付けなければなりません。レイノルズ数は、粘性と慣性の関数です。

速度が上がるほど流体の塊りの慣性に対する粘性の影響は相対的に小さくなります。

だから、流速の遅い人見モデルのペットボトル実験に当てはまる現象が、直ちに実際の事故機に当てはまるとは言えません。
私が常々、遠い事例同士を無理やり比べてはいけないと言っているのはこういうところですね。

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