Re.(13) ボーイング747

  • 投稿No.757 元投稿No.754 文系ちゃんさんへの返信
  • 投稿者:風のたより
  • 投稿日:2022-01-15 12:33:42

文系ちゃん様へ
風のたよりです。
最終解の操縦できたか否かを知るには以下の手順により123便の操縦性(旋回性)を求めるしか方法は無いと思っています。

(1)800km/h、高度27000ftにおけるB747の油圧配管の破れが生じた状態でのエルロン操作角に対する輪トルク線図を求める。
<必要なパラメータ>
・硬度27000ftでの空気密度+湿度
・エルロン輪操作角に対するエルロン翼可動角線図
・エルロン輪からエルロン可動翼までのリンケージ摩擦力
・エルロンの空気抗力に関する情報(縦横長さ、左右エルロン間スパン、エルロン回転軸からエルロン中心までの距離)

(2)(1)から人が加えうる輪トルク最大時の輪回転角およびエルロン作動角を求める。

(3)(2)のエルロン作動角から機体のロール角を求める。
<必要なパラメータ>
・機体のロール方向への慣性

(4)(3)のロール角とその持続時間(人が出せる最大トルクの持続時間を10秒程度と仮定して)による機体のヨー角並びに横移動量すなわち旋回半径を算出。
<必要なパラメータ>
・B747の旋回特性(ロール角対するヨー角線図、ロール角に対する横移動量線図)

地道にB747のパラメータの収集を始めております。地味に時間はかかると思います。
カンニングにはなりますが簡易的にフル人力操縦の航空機の輪トルクから比例計算でB747の輪トルクを求めることは可能かとも思います。

以下の承知いたしました。文系ちゃん様を了解もなく「操縦できたかもしれない」にしたことはお詫び申し上げます。
ダッチロール状態での長時間にわたる旋回方向へのエルロン操作は大きく高度を失う可能性があるので、ダッチロールへのカウンターを打ちながら、そのカウンターの左右差で旋回させる操縦が行われたのでないのかと思います。
また、高度やそれまでの安定性を保ちつつの旋回をさせようとするとダッチロールの最大ロール角以内での旋回ロール角を与える操作をしたのでは?と考えます。

> 私としまして感じますのは操作によりエルロン(等)が動いたのかの話と、操縦桿を回す(動かす/操作する)という行動をした場合の機体の操作性の話が混在してしまっている事が混乱の原因では? というところです。
> まずは構造や物理的な面から動くのか動かないのか、続いて動いた場合はどれくらい、どのように動いたのかを その動いた程度を前提としての機体の動きや操作性などを推定 と段階を踏みつつ検証されるべきではないのかな と思っております。
> 「B777型機のフライト・コントロール・システムとその操縦性について」の文章、付図からも輪からエルロンアクチュエーター機構までの機械的接続は明らかです。
> 私としましてはこれを前提にまずは油圧喪失時、輪の操作でエルロンはどうなるのかを考えていこうと思っております。
> 飛行速度に応じてエルロンに掛かる風圧が変化する事は誰もがすぐ思い付くのでしょうが、高度により空気密度が違い、それによっても可動翼を動かすのに要する力が変わるというのもあるんだろうな というのをご提供頂きました資料から気づき、目から鱗でございました。

以上です。それでは。