年末の挨拶
- 投稿No.437
- 投稿者:管理人[ 管理者 ]
- 投稿日:2021-12-31 22:11:06
『御巣鷹山の悲劇』は今年の4月に開設しました掲示板ですが、既にたくさんの投稿をいただくことになったことに感謝致します。
「無名」さんの登場以来ややもすれば事故調対反事故調といった対立の中での議論になっている場合が多いことが気にはなります。個人レベルでの感じ方はまちまちで、事故調の説には違和感を覚えるものの、事故調以外の従来の説にも100%は同調できないといった意見をお持ちの方もいらっしゃるだろうと考えるからです。
ただ、「無名」さんに登場していただいたことによって事故調の考え方を再確認させていただき、反論の形を取って議論の対象に発展しているという点では意義のあることではないかと考えます。
「無名」さんの説に違和感を覚えたり、事故調通りではなんとなく納得できないというとき、その「違和感」或いは「なんとなく」をしっかりと見つめたとき、それがどういった根拠に立脚しているのかが問われているのだと思います。
掲示板を通して事故原因や航跡図に関する投稿が多く見られましたが、今までのところ、特に事故原因に関しては相模湾上空で実際何が起きていたのかというところに焦点が当たった投稿が多かったように思います。
簡単にまとめますと
★相模湾上空で急減圧が起きていたとした場合、
・垂直尾翼はそのときの急減圧で本当に吹き飛んだのか?
・それが真の墜落要因であったのか?
・急減圧によって垂直尾翼が吹き飛ぶほどの威力を持った、圧力隔壁に向けて吸い込まれる風が天井裏に吹いたはずだが、なぜ客室内ではその風の影響をほとんど受けず、静謐であることが出来たのか?
・客室内の温度と気圧ははなぜ劇的に下がらなかったのか?
・迷走飛行の末、力尽きて御巣鷹山に墜落したのか、それとも墜落1分前に別の原因によって墜落事象が生じたのか?(「憂国人」さんからは墜落に関しては相模湾上空ではなく、墜落1分前のことに焦点を当てて考えるべきだという意見をいただきました)
※急減圧の真偽に関しては最近「嵐」さんから紹介をいただきましたところの日航機墜落事故から数か月後にNHKによって放映されたという特集番組
https://www.youtube.com/watch?v=XuZzxsJY-8Y
の中で1979年9月にアメリカで高度7,600メートル(NHKの番組内では7,500メートルと報じられる)において実際に起きたというカナダ航空DC9型機による圧力隔壁破損による急減圧発生事故
(浅野裕司氏による報告レポート:http://id.nii.ac.jp/1060/00006048/)
との比較をしてみると何かわかるかも知れないとも考えます。
★相模湾上空で急減圧が起きていなかったとした場合、
・どうしてその後の飛行において、機長が「アンコントロール」と叫ばれるような状態になったのか?
・垂直尾翼は相模湾上空でどうなったのか?
・真の墜落原因は?
といったところが今後議論の対象となりそうです。
ほか、報道機関における事故の第一報テロップが18時台にあったはずだが、それが昨今はなかったことにされようとしている、という情報をいただきました。
また、目撃情報の信憑性や証拠能力を問題にするとき、目撃情報は切り捨てるべきだという考え方と、目撃情報といえども切り捨てるべきものではないといった点でも議論の対象となっていたようでございます。
今年2021年はもうすぐ閉じようとしていますが、本年『御巣鷹山の悲劇』掲示板に投稿をいただいた方はもちろん、『御巣鷹山の悲劇』を開いて興味深く閲覧いただいた方々にも感謝申し上げます。
来る年の2022年もいろんな方からの投稿によってざっくばらんな議論が交わされ、「JAL123便墜落事故」の真実と真相に近づけることを念じて管理人からの年末の挨拶とさせていただきます。