Re.(3) 2つの落合証言の間を埋めるもの

  • 投稿No.2980 元投稿No.2976 文系ちゃんさんへの返信
  • 投稿者:せきたに
  • 投稿日:2023-08-27 05:43:27

文系ちゃんへ

落合証言の初期版並びに文系ちゃんの解釈ありがとう。

私は死を意識せざるを得ないほどの急降下が二回あったと考えており、残されている遺書はそのうちのいずれかの時間帯に記されたのではないかと考えています。

二回目の急降下はいうまでもなく三国山上空からのもの。しかし、その急降下中に残されている遺書が認められたとは考えられない。

不安定な状態ながら、遺書を認めらることが出来るほど長く続く急降下がほかの時間帯にあり、その急降下がいつ始まったのかは犠牲者の遺書から類推することが出来ます。

村上良平さん
「18.30 急に降下中」

河口 博次さん
「今6時半だ
飛行機はまわりながら
急速に降下中だ。」

犠牲者の遺書は18:30から始まったと思われる、長く続く旋回を伴う急降下の時に認められたのではないか。

一方で、客室乗務員は死を意識せざるを得ないほどの急降下が続く中でライフベスト装着指導のため席を立てなかったはず。

そうすると必然的に一回目の急降下が始まる直前の時間帯にライフベストの装着は終わっていたのではないかと考えます。

急降下が始まるまでの時間帯に落合由美さんは左下の方向に富士山を目撃され、安全姿勢を取られたことになります。(そして18:30からの急降下が始まった)

初期版落合証言とは合致しなくなりますが、酸素マスクの10分はそこから逆算して考えると18:25よりもっと前の時間帯に酸素マスクが下りるような何らかの異変が起きていたことになります。

また、落合証言全般を通しての印象ですが、一回目の急降下が始まってから二回目の急降下が始まるまでの約25分間に起きた事象について全く語られていないのは不可解でかつ不自然だと考えています。

> 14日に行われた日航幹部による落合さんに対する聞き取りに関する新聞記事は、以下の内容のようでした。
> 落合由美さん(26)が松尾芳郎日航取締役らに話した事故当時の模様は次のとおり(全文)。
> 私は「56C」の座席で雑誌を読んでいた。後部客室の状況はいつもと変わらなかった。午後6時25分、バーンという音が上の方でした。そして耳が痛くなった。ドアが飛んだかどうかは不明。
> 床下やその他で、ほかの爆発音は聞こえなかった。同時にキャビン内が真っ白になり、キャビンクルーシートの下のベントホール(差圧調整口)が開いた。床は持ち上がらなかった。ラバトリー(便所)上部の天井も外れた。同時にO2マスク(酸素マスク)がドロップ。プリレコーディド・アナウンス(録音済みテープ)が流れ出した。この時ベルトサインはまだ消えてなかったと思う。
> 機体はかなりひらひらフライトし、ダッチロール(8の字を描くように飛行)に入ったようだった。ややして、富士山が左に見えたのでコックピットアナウンスはなかったが、羽田に戻るものと思った。10分ほどしてO2がなくなったが別に苦しくはなかった。
> この間コックピットアナウンスはなかったが、パーサーから非常事態のアナウンスはあった。後部デューティーSS(乗務スチュワーデス)と一緒に、お客さまに対しライフベスト着用と安全姿勢の指導をして回った。その後、自分もベルトを着用し安全姿勢をとった。
> 機体はやがてかなり急角度で降下(まっさかさまという感じ)し出した。間もなく2、3回強い衝撃があり周りのいす、クッションその他が飛んだ。
> 自分の上にはいすが重なり身動きができない状況だった。おなかがちぎれそうに苦しかったが、やっとの思いでベルトを外すことができた。しかし、いすの間に体が挟まり身動きはできなかった。
> ヘリコプターが見えたので手を振ったが、向こうでは分からないようだった。火災は周囲では発生していなかった。やがて眠ってしまった。
> 男の人の声で目を覚ましたら、朝だった。

> 解釈ですが、私としましても、酸素の出始めから、出なくなるまでで10分ほど、つまりは18:24半ばから18:35頃までは酸素は供給されている状態にあり、その間のどこかで富士山を目撃したものと捉えております。
> また、時間の流れ的には後のロングインタビュー版での、ライフベスト着用の手助けをして後、着席して安全姿勢を指導したあとの大月旋回時に富士山を見るというのは不可能であると考えます。
> このことを踏まえますと、富士山の東側を通過したであろうことの可能性は限りなく高まっただろうと推測します。
> 落合さんの知らない専門用語が使われていたことで、14日の初期版の証言の信憑性は著しく疑われていたようですが、内容はその通り との落合さんご自身での見解ですので、事故後間もない初期版をもって真相と考えるのが適切であるように思います。