Re.(2) 風に飛ばされそうな事故調説

  • 投稿No.1073 元投稿No.1065 風のたよりさんへの返信
  • 投稿者:管理人[ 管理者 ]
  • 投稿日:2022-02-11 07:32:31

> 本掲示板をご覧の皆さんへ
> 風のたよりです。
> 掲示板の管理人様から「第二の風」より「第一の風」を優先して欲しい旨の話がありました。
> 申し訳ありませんが、「第二の風」について再度お話をさせてもらいます。

「風のたより」 さんへ

管理人です。

 私の説明不足で誤解なされている可能性がありそうですので、今回は別の視点で追加説明をさせていただきます。

「風のたより」さんは当初投稿No.228で「天井裏の風?」というスレッドを立ち上げられましたが、以下にその際の投稿文の一部を引用させていただきますと、

「事故調査報告書には天井裏で強烈な風が吹いて客室内の風は穏やかで暖房まで効いたとされている。」

 質問、『圧力隔壁が破れて機内の空気が膨張課程にある時、天井裏に強烈な風が吹いたとされる。この風の供給源はいったい何なのか?そしてそれは何処からやって来たのか?』

(投稿NO.228からの引用は以上) 

と記しておられます。

 事故調説に疑問を持つ人たちは程度の差はあれ「風のたよりさん」と同様の思いを持っているものですが、上のスレッドの中で「圧力隔壁が破れて機内の空気が膨張課程にある時、天井裏に強烈な風が吹いたとされる。」と事故調説を引用されたときには「風のたより」さんご自身断熱膨張で起こる「第一の風」のことを前提に問題提起しておられます。
 この段階で天井裏に吹いた風は「風のたより」さんの言葉を使わせてもらうならば紛れもなく「第一の風」のことであったはずです。

 ところが上の質問文の中で「風のたより」さんは既に「この風の供給源はいったい何なのか?そしてそれは何処からやって来たのか?」という言葉を使っておられますが、今から考えるとこのとき既に「風のたより」さんは「第二の風」のことを想定して話をされていたことがわかります。

 その後「無名」さんとのやりとりの中で、窓を全開にして時速100キロメートルで高速道路を走ったら強烈な風が車内に入ってくるだろうと仰られたとき、違和感を感じましたが、それも「第二の風」のことを仰られていたことがわかります。

 事故調が天井裏に強烈な風が吹いたと言っても、事故調が言っているのは「第一の風」のことであって、「第二の風」のことは俎上にも上がっていません。

 「風のたより」さんは天井裏に強烈な「第一の風」が吹いたとき、「客室内は平穏であった」ことに疑義を呈されていたのが出発点であったわけですから、事故調の主張された天井裏に吹いた「第一の風」を「第二の風」に独自の解釈で変えてしまわれているところにそもそもの問題点があったのではないかということが考えられます。

 また、「第一の風」と「第二の風」とは風の方向だけではなく、風の質が異なるはずです。

 「第一の風」は与圧領域外に強力な掃除機があって、圧力隔壁の開口部に外側の壁から掃除機の口を当てて与圧領域内の空気を吸い取る作用のスイッチを入れたときに与圧領域内に起こる空気の移動のこと。

 「風のたより」さんが「第二の風」と仰っておられるのは与圧領域外ではなく、垂直尾翼の外側に強力な送風機があって、「第一の風」がおさまった直後に垂直尾翼の破断部から機内に向けて強烈な風が送り込まれたときに与圧領域内に起こる空気の移動のこと。
 佐伯さんは掲示板の中で「第二の風」というものが存在したとしても、「第二の風」の場合は圧力隔壁の外側から内側に向けて直接送風される性質のものではなく、垂直尾翼の外側から直接客室内ではなく、機内の与圧領域外に向けて送り込まれる風であるので機体の形状を考えると与圧領域内にある客室内に強烈な風が吹くと言うことは考えにくいのではないでしょうか? と言われているわけです。

 天井裏に強烈な「第一の風」が吹いたとき、客室内は平穏であるわけがない、という主張をされる場合はやはり「第一の風」を基準として論理を展開していただかないと話の整合性が取れなくなってしまいます。「第一の風」が吹いたあと、「第二の風」が吹くかどうかは学究的には面白いテーマかもしれませんがそれを追求することは事故調の説に疑問を呈する方向の論理展開からは焦点がずれていくのではないかと感じられます。

追加説明は以上。