8月12日のバートル機(V-107)の活動について

  • 投稿No.4373
  • 投稿者:文系ちゃん
  • 投稿日:2026-03-04 20:46:42

雑誌 航空ファン の3月号、4月号にかけて航空救難団活動記録と題された記事にて事故当時航空救難団飛行群指令だった中村雅嘉1佐について書かれており、その中に123便について、これまで世にあまり知られていなかったのではないかと思われる内容が少なからず含まれておりましたのでここにご紹介します。

各号2ページではありますが、内容は濃密であり、もれなくお伝えするためにも記事画像を張りたいところではありますが、発売されて間もないものですのでそうすることは差し控えさせて頂くと同時に、文章の簡略化のために主旨の箇条書きによる書き出しとさせて頂きます。

・中村1佐(以下 中村)は民間機遭難の情報を受け、夜間飛行訓練中で在空していたV-107とMU-2を百里基地に呼び戻した
・V-107の機長 林3佐は基地に着陸し、準備されていた別の機体に乗り換え出発
(途中目的地を入間基地から現地直行へ変更し、20:42山中の火災発見はよく知られる通り)
・V-107は、横田タカンと入間タカンを基準とした墜落予想位置を通報
(入間タカンでも計測を行っていた)
・中村は、横田タカンと入間タカンの位置関係を利用した前方交会法で位置を割り出せば精度が高いと考えた
・中村は、林3佐同行で中空司令部方面隊作戦指揮所に行き割り出した位置情報を報告
・しかしながら報告を受けた高級幕僚のひとりがタカンの誤差を理由に「中村、それは違う」と聞き入れなかった
・中村は夜中に2度に渡り意見具申したものの意見は通らなかった
・中村は「私はすべき報告はしましたから、その上で貴方そう仰るのであれば、後は責任をもってやってください」と伝え、それ以上は口を閉ざした
・(中村は)今となっては、中空司令官に直接上申する方法もあったかな と思ったりもする
・救難団は百里救難隊のV-107 2機を交替で現場上空に派遣
(12日のうちに林3佐の1機目、2次クルーとしてアクチャルK氏の2機目、1機目が23:30頃には入間への一時帰投から現地に戻り都合延べ3出動)

ごく簡単に書き出しますと、以上のような内容が含まれておりました。
ここにピックアップしなかったエピソードはまだまだ多数ありますので、ご興味がございましたら是非とも書店にて本誌をお手にとって全文をご覧頂ければ と思います。

一般的にですと、バートルの2番機は、13日0:36発進の空自入間基地の金子機長のV-107であるものと認識されているのではないかと考えていますが、本文中からもアクチャルK氏の搭乗していた百里の機体も現地で活動していたものと捉えられ、こちらのクルーの活躍ぶりももっと世に知られるべきではないかと思います。

また、自身が知らなかっただけかもしれませんが、横田タカンのみならず、入間タカンでも測定を行い、さらにそれらを用いて高精度での墜落地点の推定がなされており、それが生かされることがなかったという話は今更ながらも相当に衝撃的内容であり、このことも世間に浸透していけば、何かしら波紋が広がっていくのではないかとも思います。