Re.(11) 事故機における旋回
- 投稿No.1814 元投稿No.1811 文系ちゃんさんへの返信
- 投稿者:佐伯
- 投稿日:2022-06-10 16:27:25
> 私が幾ら考えたところで端的な答えがでてくる事もないだろうという事で改めて加藤教授の本を読んでおりました。上反角効果の話ですとか・・・ まんま引用して貼り付けたところで正解とはして頂けないのでしょう。
複雑に考える必要はありません。
お聞きしているのは、油圧喪失となるとダッチロールから回復できなくなるのはなぜか?です。
油圧を必要とする機体の制御手段はいくつもないのですから、答えにたどり着くのは容易なはずです。
「尾翼の喪失は方向静安定の欠如をもたらし」「ヨーイング運動への減衰効果が無くなりはしたが致命的ではない」そして「遥かに致命的だったのは油圧の完全喪失」とのことです。
ならば、油圧がある状態では、ダッチロールを防ぐ手段が存在しているということです。
油圧がある状態では、その手段でダッチロールを止めることができるということです。
(現に加藤教授は垂直尾翼を失っても油圧が残った大型機が生還した事例を著書で記している)
123便では垂直尾翼を失ったうえに、油圧喪失でこのダッチロールを止める手段をも失ったので、ダッチロールが止められなくなった。
では、油圧喪失で失われたこの手段とはいったい何か?ということです。
答えはほとんど書きました。
もう一度お尋ねします。
油圧喪失となるとダッチロールから回復できないなくなるのはなぜですか?
油圧喪失で失われた、ダッチロールを止める手段はいったい何ですか?
油圧喪失だとまっすぐ飛べなくなるはなぜですか?
これが理解できないと考察は的外れになる恐れがあります。
> UA232便の件につきましては概ね前に書いた通りにはなりますが、条件が違う部分があるようですので参考とできる部分についてはそうする、そうする事が適さないようであれば扱わないという事でいいのではないかと考えております。
UA232便事故は、123便事故に対する比較例としての適性を失わないということですね。
であるなら、相互の一致点、相違点を検討したうえ、条件の相違(運動性能に大きな影響を及ぼす垂直尾翼の有無)があってもなお参考にすることができるという部分を先に明確にしておくべきでしょう。
その作業がないまま、いきなり「参考とできる部分についてはそうする、そうする事が適さないようであれば扱わない~」とするのは本末転倒です。
> 当方の飛行原理に対する知識や理解とは関係なく、加藤教授がダッチロールしている123便において「風で旋回します」「推力差で旋回します」と言っておられる訳ですので、何の疑問も持たずとそうだと解しておりますが何か問題がありますでしょうか?それとも加藤教授のおっしゃっておられる事が大間違いとでも?
加藤教授は「風で旋回します」「推力差で旋回します」と限定的に言っていますか?
旋回の要因を風と推力差に求めていますか?
やはりこういうところで基本的知識の不足が露わとなるのだと率直なところ感じました。
基本が理解できていないと、専門家の説明の意図を読み違えるのだと思います。
加藤教授は「ゆっくりと曲がる」理由を「ロール角が乱され」たことに求めました。
ロール角が乱される理由は、風と推力不均衡だけではないです。
ロール角が乱された複数の理由のうち、「風に煽られる」「右の推力のアンバランス」を例示したにすぎないでしょう。
特段、風・推力差と旋回の因果関係を強く結んだわけではないのです。
私は過去のコメントで、「123便の複雑な機体運動に風の影響が含まれていることは否定できませんが、機体運動から風の影響分だけを分離するのは個人のレベルでは極めて困難です。」(投稿No.1540)と述べました。
加藤教授は私なぞよりもはるかに高度な知識を持っていますので、ロール角が乱された理由を正確に知ろうとするのは困難と承知のはず。
だから、「機械や風のいたずらが、飛行機を旋回させているのである。」と概観的に記しているのだと思います。
加藤教授は、著作のなかで「機械や風のいたずら」と非制限的な表現を用い、別の箇所でも「想像力をたくましくすれば・・・・」と記し、決して言い過ぎないように配慮されているではないですか。
「加藤教授のおっしゃっておられる事が大間違いとでも?」は飛躍しすぎです。
> 先のNo.1798 にて資料を貼り付けておりましたが、風を受けて旋回するですとか、推力差でもって旋回する という当方の考えですとか、資料中の内容や説明に間違いがあるようでしたらご指摘頂ければ幸いではあります。
詳しくは見ていませんし、何を立証しようとしているのか私には分かりかねます。
飛行理論の理解があやふやな今の貴方にあれこれコメントしても主題がぶれるだけだと思います。
現段階では、コメントは控えたく。
私のコメントが必要であれば、立証しようとしている仮説の説明と仮説を裏づける根拠としてその資料がどのように関わっているのかご説明ください。
まずは、ダッチロールが止まらなかった理由を油圧喪失の観点から説明してほしいです。
油圧喪失によりダッチロールが止まらなくなるのはなぜですか?
油圧喪失だとまっすぐ飛べなくなるはなぜですか?
これが理解できていないと旋回の考察が無価値になります。