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御巣鷹山の悲劇
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吉岡忍著「墜落の夏」によると、生存者の落合さんは次のように語っています。 「パーンという音と殆ど同時に酸素マスクが落ちてきた。・・・それと同時に白い霧のようなものが出ました。・・・・霧のようなものは数秒で消えました。・・・空気の流れは感じませんでした。・・・」 また、藤田日出男著「隠された証言」によれば、救出されて間もない頃、落合さんは上記と同趣旨の内容を事故調の調査官に証言しています。 ところが、事故調報告書の圧力隔壁破壊説では、異常発生の1.3秒後に霧が発生し、6秒後に気圧は0.4気圧に、気温は-42℃に下がり、以降はその状態が続くとしています。急減圧により風も吹きます。 そのような状況は、落合さんの話から成立しません。実際の状況は下記のとおりです。 圧力隔壁は半球状の形で、その外周全体は、断面がY形でリング状のYコードにリベット止めされ、これを介して胴体と結合されています。 この結合部のすぐ後ろに、垂直尾翼が後方へ35度傾いて胴体に結合されています。 垂直尾翼の上端からの強い衝撃が伝わり、圧力隔壁上部とYコードを結合するリベットを破壊し、圧力隔壁の上部を下方向に押し下げ変形させます。 圧力隔壁は、36本のスティフナーを放射状に並べ、これに薄板をリベット止めした構造です。傘を開いて骨の先端を引いたらその付近は下へ変形するのと同様です。通常の傘の骨は8本ありますが、36本になっても基本的に同じで、衝撃により似たような変形が圧力隔壁に生じています。 リベットの破壊された範囲が、圧力隔壁の外周で長さ3mほど、変形量が最大70cmほどとすれば、これにより最大1.5㎡の面積の開口が生じ客室の空気が流出します。(この時、天井裏の断熱材の一部も隔壁の後ろ側に流出しています。) 流体力学に基づいて概算すると、衝撃のおよそ1.5秒後、客室の気圧は0.8気圧に、気温は2℃に下がり霧が発生します。 衝撃による上記圧力隔壁の変形は短時間で、客室の気圧に押されて直ぐに元に復帰し、霧も数秒で消えます。 衝撃直後の1.5秒間で、客室の空気は200kg余が流出していますが、3台のエアコンによる空気の吐出量が合わせて14kg/sあるので、15秒ほどで元の気圧・室温までに回復します。 また、流出した空気の重量200kg余は体積では約160立方メートルで、客室の断面積を15㎡とすれば、 160÷15÷1.5≒7 となり、平均で秒速7mの風が客室最後部で吹きますが、天井付近で秒速10mを超えても、床に近い乗客の座席付近では秒速2ないし3mの微風で、しかも1.5秒の短時間ですから風を感じません。 後部客室の乗客には、霧の発生は見えたけれど、気圧と気温の低下は意識するほどのものではなく、風も感じなかったということです。 追記: 圧力隔壁の修理ミスの有無は、客室に霧が発生したこととは無関係です。 仮に修理ミスがあっても、隔壁の亀裂は内圧で急速に進むことはありません。
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