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御巣鷹山の悲劇
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『墜落の夏』(吉岡 忍 著)には生存者、落合由美さんの手記が掲載されているが、 なぜか途中に何も記されていない長い空白の時間が存在する。 (手記Aの部分) そして、そのとき、窓の外のやや下方に富士山が見えたのです。とても近くでした。 このルートを飛ぶときに、もっとも近くに見えるときと同じくらいの近くでした。 夕方の黒い山肌に、白い雲がかかっていました。左の窓の少し前方に見えた富士山は、 すうっと後方に移動していきます。 富士山が窓のちょうど真横にきたとき、私は安全姿勢をとって、頭を下げたのです。 (手記Bの部分) 安全姿勢をとった座席のなかで、体が大きく揺さぶられるのを感じました。 船の揺れなどというものではありません。ものすごい揺れです。 しかし、上下の振動はありませんでした。 前の席のほうで、いくつくらいかはっきりしませんが女の子が「キャーッ」と叫ぶのが聞こえました。 聞こえたのは、それだけです。 そして、すぐに急降下がはじまったのです。まったくの急降下です。まっさかさまです。 髪の毛が逆立つくらいの感じです。 頭の両わきの髪がうしろにひっぱられるような感じ。ほんとうはそんなふうにはなって いないのでしょうが、そうなっていると感じるほどでした。 (引用は以上) (手記Bの部分)は(手記Aの部分)のすぐ後に記されているので、はじめて手記を読むと、 安全姿勢を取った後、すぐにまっさかさまに急降下がはじまって、そのまま墜落したようにも感じてしまう。 ところが、落合由美さんが安全姿勢を取られたのは富士山を左手に見られたときであり、墜落直前の急降下が はじまったのは御巣鷹山のすぐ手前の三国山上空であった。 落合由美さんが安全姿勢を取られたのが18時30分頃であったとすると、墜落直前の急降下がはじまる18時56分頃 まで(手記Aの部分から手記Bの部分まで)の約26分間に渡って何も記されていないのは不可解だ。
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