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御巣鷹山の悲劇
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> 123便のシチュエーションでは流出空気が温度や圧力により密度が変化する流れですから連続の式のような保存則は適用されないのではないでしょうか? ご指摘は概ね正しいかと思います。 もう少し広く報告書懐疑派からもご意見を聞きたかったのですが、どんどん論点がズレていくようですので、私の考察を述べます。 確認事項(2)は以下の部分です(風のたより氏投稿No.1621)。 > 圧力隔壁に1.8㎡の大きさの穴が開いて、「パーン」と言う音がしたことから衝撃波すなわち音速に達する速度で空気が流出しています。 > そして、空気の流速は音速を超えることは出来ません。 > すると開口穴からの空気流出量は1.8㎡×340m/s=612㎥/sになります。 > (機体の輪切り面関は6m×3.14=18.84㎡なので、機体内を流れる空気速度は612÷18.84=32.48m/sになります。これは直径6mの機体断面のどの場所でも流速が32.48m/sという意味になります) 論点は、下記【式1】の連続の式が成立するか否かでした。 > 32.48m/s(客室通過時流速)×18.84㎡(客室断面積)= 340m/s(隔壁通過時流速)×1.8㎡(隔壁破断口断面積)= 612㎥/s・・・・・・【式1】 結論から言いますと、【式1】の連続の式は成立しません。 流量体積=一定は、非圧縮性流体(伸び縮みしない)の定常流(時間変化しない流れ)の特殊な条件下でのみ成立するものです。 事故機の場合は、客室と隔壁付近とでは空気の密度が違うので、同じ体積を比べても質量が一致しません。 【式1】は質量保存の法則に反します。 連続の式はそもそも定常流に適用するものですから、事故機のように流れが時間変化していく場合に適用するのは難しい。 あえて書けば、こうなります。 32.48m/s(客室通過時流速)×18.84㎡(客室断面積)≠ 340m/s(隔壁通過時流速)×1.8㎡(隔壁破断口断面積) 風のたよりさんの算出した客室の風速32.48m/sは過大です。 事故調査報告書は、【式1】のような考え方を採用していません。 状態変化を考慮してもっと複雑な基本式を採用しています。 風のたよりさんが主張する風速30m/sについても特定していません。(確認事項(1)参照) なお、隔壁後の流れが音速を維持しているのは1.5秒程度です(基準ケースの場合)。あとは内外圧力差が小さくなるについて勢いが落ちていきます。 他の方も、ご不明な点があれば、ご質問ください。 【式1】の成立が科学的事実なのか否かを確認しているだけですから、感情的になる必要はまったくありません。 技術的見地から淡々と論じるのが好ましいですね。
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