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御巣鷹山の悲劇
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> 管理人さん > 掲示板の状況ご覧になっていますか? > 何か手を打つべきではないでしょうか。 > 管理人として放置ではなく積極的な議論整理と介入を希望。 「無名」さんへ せっかくのご指名ですので、僭越ながら管理人の立場で今回は「第二の風」に関して少しだけコメントさせていただきたいと思います。 「風のたより」さんへ いつも熱心な投稿ありがとうございます。 「第二の風」の存在を主張されている背景についてですが、急減圧が起きていたならば必ず「第一の風」に続く「第二の風」が起きていたはずであり、「第二の風」が吹き荒れていなかったならば急減圧そのものがなかった証であるという趣旨のことを主張されておられるかと思います。 「第二の風」を急減圧が起きていたことの証にしようとする場合、論理的には急減圧に伴い客室内に「第一の風」が吹いた事故事例を探し、その事故において「第二の風」が吹いていたかどうかという視点で参照比較するのが良いのではないかと考えます。 飛行中突然圧力隔壁が破れて間違いなく急減圧が起きたとされる航空機事故としてはタイ航空機の事故があります。 (以下Wikipediaの記事) 「1986年10月26日、タイ・バンコク発フィリピン・マニラ経由大阪国際空港(伊丹空港)行きのタイ国際航空620便が土佐湾上空を飛行中の午後8時頃、突然機体後部で爆発が起き、急減圧が発生。この爆発に伴い圧力隔壁が破損し油圧系統3系統のうち2系統を喪失するなどの損傷を負った。これにより動機は一時操縦不能となりダッチロール状態となったが、午後8時40分、大阪空港への緊急着陸に成功した。」 Wikipediaの上記の記事は簡略すぎて「第一の風」「第二の風」のことにはいずれも言及されていないようです。 上のタイ航空機事故の内容については小田周二さん著「真実と真相」にもう少し詳しく記されていました。 (以下「真実と真相」81ページ) 「1986年10月26日、乗客乗員247名を乗せたバンコク発大阪空港行きのタイ航空機A-300型機が高知県土佐湾上空約10,000メートルを飛行していた20時頃、機体後方で「ドーン」という音がして、圧力隔壁(バルクヘッド)が吹き飛んだ。 爆発原因は暴力団員が持ち込んだ2個の手榴弾がトイレで爆発したというもので、2つのトイレは大破し、圧力隔壁(直径3メートル)は3分の2が大きく破損した。 機長は後に、「20時頃、機体後部で爆発音がして、約5,000メートル急降下し、15分間にわたってダッチロールした。その後、操縦機能が回復して緊急着陸出来た」と事態を説明した。 その間、多くの乗客はシートベルトを着用しておらず、体が宙に浮いて前の座席や機体の壁に全身を打ちつけ、悲鳴が飛び、血まみれになった人もいたという。その後、手探りで酸素マスクを着用し、約40分にわたって祈る気持ちで着陸を待ったという。 この爆発で圧力隔壁の3分の2が吹き飛び、機内には急減圧が生じた。機内与圧空気は機内を強い風となって通り抜け、最後部にある洗面所の化粧台を倒壊し、圧力隔壁後方に抜けたのである。 (「真実と真相」からの引用は以上) 小田周二さんの書物には「第一の風」については明確に記されていますが、「第一の風」の後「第二の風」が吹いたという記載が見当たりません。 記事や書物に「第二の風」が吹いたという明確な証言がなかったからといって急減圧後「第二の風」が吹いていなかったという証拠にはならないことは確かにその通りだと考えますが、実際に起きた事故事例において、「第二の風」の報告がない場合は、急減圧が起きたら必ず「第一の風」に続く「第二の風」が吹くということを断定的に言ってしまうのは急減圧に伴って起きる事柄の本質から焦点がずれてしまう可能性があるのではないかと思います。 なぜならば「第二の風」を前提にしてしまうと、「第二の風」が認められなかったとき、急減圧が起きれば「第一の風」だけが吹く場合はないということになってしまいますが、タイ航空機における圧力隔壁損壊事故の場合は「第二の風」は報告されていませんが「第一の風」が吹いたということは確実です。 そうすると「第二の風」が吹かなかった場合でも「第一の風」が吹く場合があるということになりますが、もう一つ「第二の風」が吹かなかった場合は急減圧そのものがなかったので「第一の風」も吹かなかった場合が考えられますので、そこのところに焦点がぼやける要素が生じていそうです。 「第一の風」が吹くとき、そこには必ず「風の影響による事象」に加えて直ちに急降下されなかった場合はしばらくして「減圧」と断熱膨張に伴う「温度の低下」が伴ってくるはずだと考えられますので、以上の事柄を考え合わせると、JAL123便の場合、相模湾上空で急減圧が起きたのか否かについては「第一の風」だけを問題にして議論を進めていただいた方が焦点が絞れてくるのではないかと考えます。 「第二の風」についてのコメントは以上。
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