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御巣鷹山の悲劇
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客室内の高圧ー後部の低圧の差圧が隔壁破断の瞬間に「客室側」にかかると誤解している方がいます。 一人でなく複数かもしれませんので簡単にコメントしてみます。 まず、このような誤解が生まれるのは、おそらく、空気が目に見えないためイメージしにくいことが一因になっているのかもしれません。 この意味で、個人的には、空気を水に代えて説明を試みようとした解説書が大きく間違っているとは思いません。 水の方がイメージしやすいのは確かでしょう。 当方からも一例。 おなじみペットボトルロケットの実験です。 JAXAにて巨大ペットボトルロケット 【打ち上げる!!】 https://www.youtube.com/watch?v=RQaQTTNI9FY 上記動画では水を噴射して飛び上がるロケットの様子が分かります。 ここで、 客室の与圧空気(高圧)- 隔壁 - 隔壁直下流部の空気噴流(低圧)の関係は、 ペットボトルにおいて 加圧室の水(高圧)- 噴出ノズル - 大気中に放出される水ジェット に相当すると考えましょう。 水ジェットは数秒の間に50m以上伸びます。 対して、加圧室内の水は数秒かけて空になります。 水ジェットに対して、加圧室内の水位減少の変化は、水ジェットが噴出する速さに比べてゆっくりです。 加圧室内の水自体には、加圧室と外気との内外の差圧そのものがかかるわけでもありません。ここはさすがに分かりますね? 事故機の状況に置き換えれば、隔壁からの噴流は凄まじい勢いであるのに対して、客室与圧空気は比較的ゆっくり動くということです。 なお、本例は事故機に猛風が吹かない状態を想念しやすくするためのものです。 空気と水では粘性が違う、圧縮が違う、とか野暮なことを言うのはぜひなしでお願いします、念のため。
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