Re. 黒田匠 殿のブログ
- 投稿No.4152 元投稿No.4151 さんへの返信
- 投稿者:緑風
- 投稿日:2025-07-04 18:45:03
風化させてはいけない 様、あっちやん様
黒田氏のブログ「続7」と「航跡1」に関して、まとめてコメントします。
算定された異常発生点が、事故調の示す位置より北東に大きくずれるのは、私の算定結果と近いのですが、黒田氏の描く航跡にはいくつかの疑問があります。
角田著のP21によると、河津駅前の目撃者は、「、、、駅の上空を過ぎると大きく右旋回し、北側へ向かい、、、」と語っています。黒田氏はこの情報を軽視しています。
箒木山観測所は標高890mの山腹にあるのに、この標高を考慮されていない。これを補正すると、箒木山観測所から異常発生点までの水平距離はもっと大きくなります。(この部分は、「続7」の誤りを「航跡1」で訂正されています。)
静岡市、焼津市、井川湖(大井川上流)の目撃情報 を無視されているが、DFDRのデータから算定した航跡はこれら3点に合います。
都留市、上野原市、旧秋山村の目撃情報が合わせて5件あります。多少の誤差は認めても、目撃情報自体は無視や否定すべきではありません。
全てが矛盾なく説明出来る航跡を描くべきです。
角田著のP51と52に、日の出町と五日市町の目撃情報があります。これは奥多摩町へ向かう前で、DFDRのデータから算定した航跡に合います。
CVRの46分6秒に「相模湖まできてます。」。この時点で日航機は相模湖の近くにいるのに、黒田氏の航跡は遠く離れています。
小松便機長の目撃情報を無視されています。
伊豆半島の落下物の位置より航跡が北へずれています。
生存者落合さんが最後に「左下に富士山が見えた」タイミングが、黒田氏の航跡では成立しません。
上記9点の大部分は、以前、この掲示板でも論議された事柄です。
黒田氏のブログは、ステルス戦闘機の衝撃波が日航機の垂直尾翼を破壊した、という仮説が面白くて読まれているようですが、彼の衝撃波の理論展開は誤りです。
多くの人は、図と数式の多用に眩惑されています。
例えば、ブログの「続10」で衝撃波の圧力を最大160kPaと計算されています。地上の1気圧およそ100kPaと比べて大きく感じますが、衝撃の発生源からの距離を算定されていないから、160kPaの数値自体が無意味です。