目撃情報の信頼性

  • 投稿No.2602 元投稿No.2601 さんへの返信
  • 投稿者:鷹富士
  • 投稿日:2023-05-16 18:08:31

目撃情報には錯覚や誇張、取材記者の誤解や誘導があり、時には作り話もあるので、慎重に正否を検証する必要があります。

特に新聞や週刊誌の記事は誤解が多い。一つ一つをバラバラに取り上げるのではなく、全体として整合性が必要。

例えば、川上村の目撃情報は10件以上も伝えられていますが、内容が多様で一貫しません。
極論を除いて共通する情報を採るべきです。
例えば、半径2km以下の急旋回やS字飛行は物理原則に反するからあり得ません。
そうすると、川上村梓山地区の上空を北上して右へ旋回した経路のみが残ります。
また、上野村上空の旋回が川上村から見えたので、日航機の飛行高度が2500m以上あったことがわかり、これは、DFDRに示す高度約3000mと合います。
旋回の位置が川上村からは3ないし5kmなので見えますが、上野村の人家のある集落からは8ないし12kmあり、途中には標高1000mを超える山塊があるから旋回はみえません。

また、河津駅前の目撃談からは、DFDRが示す通り、日航機の高度7200mで矛盾しません。
一方、河津駅の北西の山側の目撃談に、雲の切れ間からジャンボ機が普段の二倍近い大きさで見えた、とあります。
乗客が撮った、相模湾の向こうに富士山が見える写真のなかで、富士山よりはるかに高く積雲が広がっていて、日航機は河津町上空ではその雲の上を飛んでいます。
日航機は、シーパーチへ直行する近道ルート取っているので、普段のルートが大島上空なら、二倍近い大きさに見えたのは当然です。

梁川駅近くのキャンプ場で、旋回中の日航機を目撃した角田氏は、キャンプ場の南にある倉岳山の東側から南へ向かった日航機が山影に一旦隠れ、その後再び見えたとしていますが、倉岳山は富士山のような孤峰ではなく海抜800mないし1000mで東西に連なる尾根筋の中の高まりの一つですから、これに隠れることはありえません。一時的に雲に隠れことの記憶違いでしょう。
上空で日航機を視認した全日空小松便の機長は、日航機が24000ftないし22000ftの高さで旋回していたとしています。
旋回中に落合由美さんは、左下に富士山が見えたとしてしています。

奥多摩町日原の山崎啓一さんが撮った写真からは、日航機の飛行高度と飛行経路を算定でき、これは錯覚や誤解の余地がありません。

目撃情報に多いのは飛行高度の錯覚です。日航機の全長は約70m、上空7000mを飛んでいるのを見れば視野角0.57度で、太陽または月の直径の視野角0.5度よりも大きく、上空2000mなら視野角2度で太陽や月の4倍の大きさです。見たこともない大きな飛行機で高さを錯覚するのは当然です。
例えば、最初に長野県警に川上村の主婦から入った110番通報は、「16時55分ごろセスナよりも大きな飛行機が低空で飛んできてーーー」でした。巨大なジャンボ機を軽飛行機のセスナと比較しているのだから、低空ではなく、かなり高く飛んでいるのを錯覚していることがわかります。

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