エンジン出力と旋回

  • 投稿No.1853
  • 投稿者:鷹富士
  • 投稿日:2022-06-19 12:46:34

DFDR図でエンジン出力のデータを見ると、第一エンジン(EPR‐1)の出力がわずかに他のエンジン出力(特に第四エンジン=EPR-4)よりも大きい時間帯のあることが確認できます。
(以下、18時の表記は省略)

A、11分40秒から12分20秒まで
B、24分50秒から26分まで
C、29分5秒から31分15秒まで
D、32分25秒から33分50秒まで
E、40分10秒から43分まで
F、55分から56分25秒まで

Aは羽田空港で離陸のための滑走中ですが、他の5箇所においては概ね、HDGのデータでは右旋回中または少し先行しています。

一方、46分から49分まではわずかにEPR‐1が小さく、この間は左旋回していることがHDGのデータに示されています。

垂直尾翼を失った状態では、エンジン出力の左右差が旋回の原因になることは確かで、出力差を正確に把握できれば、旋回に伴う翼抗力の差を算定し、旋回半径も概算できます。
極めて大雑把な試算ですが、EPR‐1の出力が1%大きければ、右旋回半径は約8キロメートルになります。

このエンジン出力の差を生じた原因は、人為的な操作によるものではなく、元々がエンジン自体またはその制御システムの特性(バラツキの一種)とみてよいと思います。全てのエンジンが100%同じ特性であること自体がありえないことです。

従って、旋回をテーマにしたこれまでの長々とした議論は、DFDRをベースにしていない限り、全て無駄な議論です。

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