Re.(2) 垂直尾翼の破壊-2

  • 投稿No.1755 元投稿No.1750 さんへの返信
  • 投稿者:鷹富士
  • 投稿日:2022-05-13 17:17:27

時間が空きましたから、若干、説明します。

尾翼に加わる垂直方向の力として、下向きの異常外力、水平安定板による揚力、昇降舵による揚力があります。通常は、水平安定板による揚力と昇降舵による揚力は逆方向です。附図ー4には、水平安定板による揚力は描かれていませんが、計算上では入っています。問題にしている異常事態発生直後の関係は、下向きの異常外力を受けて、水平安定板が下へ動きこれによって、迎え角が増え、上向きの揚力が発生します。迎え角の変化は、附図ー4に描かれています。下向きの異常外力と水平安定板の上向きの揚力とを合成した力により尾翼の垂直方向の動きが生じ、それを計算した結果が(a)の一連の図です。もし、昇降舵が働いていたら、昇降舵による下向きの力が生じていますから、その力に相当する分、下向きの異常外力は小さいことになります。従って、昇降舵が働いていたら(b)が小さくなるべきです。

附図ー4には、計算による実線と共に、DFDRのデータを櫛歯状の線で描いています。「ELEVATOR POS」の場合は、DFDRのデータが公表されていないのに、櫛歯状の線が描かれているから、公表されているDFDRデータとは別に、事故調では「ELEVATOR POS」のデータを入手していたことを指摘しました。

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