真相究明の肝

  • 投稿No.2572
  • 投稿者:尾宮次夫
  • 投稿日:2023-04-02 21:38:19

この事件(「事故」ではない)の真相を究明する肝は、小田周二様が指摘されている、次の2点にある。
(1)事故機は、異常事態発生、即ち垂直尾翼および尾部胴体(APU)の破壊・脱落後も、高濱機長以下乗員の卓越した操縦技術(エンジンの出力調整など)により、羽田空港にもどるべく懸命の飛行を継続していたこと。
(2)事故機は、「操縦不能(事故調報告書の表現)」の状態にありながら、32分間(距離にして400キロ近く)も飛行を継続していたが、突然、機体が急降下の状態(落合由美さんの手記によれば「真っ逆さま」)で高原山(御巣鷹の尾根)に墜落したこと。

 上記(1)・(2)から言えることは、墜落の直接原因(ここが勘所)は、決して垂直尾翼およびAPUの破壊・脱落によるものではないこと、即ち事故調報告書に言う「操縦不能」による「迷走飛行」の結果ではないことである。したがって、32分間も継続飛行をした事故機が、突然「急降下」した状態で墜落したのだから別の原因があると考えるのが至当である。
 では、別の原因で考えられることは、(1)エンジンの不調、燃料切れ(2)何らかの飛行物体(隕石、他の航空機など)との接触・衝突(3)気象条件の悪化(落雷などによる機器故障)(4)テロリストの搭乗(コックピットへの乱入、爆発物の搭載など)が考えられる。しかし、CVRの内容から(1)~(4)は確実に否定される。

 では、巷間伝わるミサイル撃墜説はどうであろうか。なぜミサイル撃墜説が出て来たかというと、(1)怪文書(自称自衛隊員と名乗る人物から、自衛艦「たかちほ」からの対空ミサイルが命中した)が大手メディア(新聞社・放送局)や日航に届いた(2)墜落現場からミサイルの破片と思われる物体が拾得された(角田四郎著「疑惑」所載)(3)当日、日航副社長 町田 直氏の「北朝鮮のミサイルにやられた」発言(4)墜落時の目撃情報「赤い火の玉になって」「赤い炎の後に黒い煙が上がった」「流れ星の跡のような」「望遠鏡で見たら機体の胴体から赤や青の光を発した飛行機が北に消えた」(5)航空機事故ではほとんど見られないバラバラの遺体が多いなど、の証拠によるものである。

 当然、このおぞましいミサイル撃墜説については、500人以上もの無辜の人々を乗せた旅客機が撃墜できる訳がない、自衛隊機が自国民の旅客機を撃墜することなどありえない、妄想であるという反論があるのも事実である。
 しかし、この事件は横田空域で起こったことである。この空域は日本の主権のおよぶところではないから真相はわからない。わかってもマスメディアは報じない。これまでも、マスメディアが多くの謎がある、この事件を報じないのが不思議である。
 わたしの結論。事件の全貌を推理すると、残念ながらミサイル撃墜説に最も説得力がある。青山透子氏の「自衛隊による火炎放射器の使用」説も、ミサイル撃墜の痕跡を消すためとすると納得がゆく。ご参考までに、大塚 明氏の「まだ何も終わっていない」をネットで検索されることをお薦めする。