Re.(10) 天井裏の風?

  • 投稿No.254 元投稿No.249 西さんへの返信
  • 投稿者:あの時助けていただいたカレーです
  • 投稿日:2021-12-14 00:15:11

> >A 圧力隔壁が破れて急減圧が起きたことによって客室内に空気の流れが生じた。
> >B 急減圧によって生じた空気の流れによって垂直尾翼が吹き飛ばされてしまった。
> と結論付けているそうです。

> 事故調は間違っていませんか?

事故調の報告書はそんな事は言っていません。
垂直尾翼も、APU防火壁も、空気の「勢い」では吹き飛ばされません。

それらを壊した主な力は内外の圧力差です。
つまり、隔壁の穴→後部区画や垂直尾翼の内部に、相応の量の空気が押し込まれれば
内外の圧力差が生じて尾翼や防火壁の弱いところから壊れる、ということです。

たとえば報告書75ページ、ちょっと読み下しにくい文章ですが、要約すると
・与圧室空気が非与圧室側に流出した時には前面に衝撃波が発生する。
・それをかなり大きめに見積もっても、隔壁破損直後に生じた過渡的現象
(つまり風の勢いや衝撃波)だけではAPU防火壁を破れない
と事故調は書いています。

なぜなら隔壁の穴から噴き出す風の勢いを算出しても破壊に必要な数値に届かなかったから。
ではどうして壊れたのか、というと、内外の圧力差だと言っています。