Re.(2) ワタナベケンタロウ動画㊺ 感想 その1

  • 投稿No.195 元投稿No.194 無名さんへの返信
  • 投稿者:せきたに
  • 投稿日:2021-12-10 23:57:42

> >>仮に圧力隔壁が破れてもそのことだけで垂直尾翼が吹き飛ばされるということは考えられない。
> この考察の根拠をお願いできますか?

  A 圧力隔壁が破れて急減圧が起きたことによって客室内に空気の流れが生じた。

  B 急減圧によって生じた空気の流れによって垂直尾翼が吹き飛ばされてしまった。

 AとBは明らかに次元の異なる現象であるというべきで、Aが起きてもBが起きるわけではないのに、JAL123便の場合ではAが起きたら必然的にBが起きるのだとされてしまっているところに問題点がある。

 圧力隔壁が原因だというのならば、JAL123便墜落事故の翌年、タイ航空機で実際に10,000メートルの上空で突然圧力隔壁が破れるという事故が起きている。
 両者の違いを比較してみたら、JAL123便で事故調査委員会から発表された事故原因には無理があったというべきだ。(飛行中に内部からの与圧に耐えきれなくなり突然圧力隔壁が破れたらそのことによって生じる風の流れで間違いなく垂直尾翼が吹き飛ばされるとは言えない)

 以下小田周二著「真実と真相」81ページからの引用

 「1986年10月26日、乗客乗員247名を乗せたバンコク発大阪空港行きのタイ航空機A-300型機が高知県土佐湾上空約10,000メートルを飛行していた20時頃、機体後方で「ドーン」という音がして、圧力隔壁(バルクヘッド)が吹き飛んだ。

 爆発原因は暴力団員が持ち込んだ2個の手榴弾がトイレで爆発したというもので、2つのトイレは大破し、圧力隔壁(直径3メートル)は3分の2が大きく破損した。

 機長は後に、「20時頃、機体後部で爆発音がして、約5,000メートル急降下し、15分間にわたってダッチロールした。その後、操縦機能が回復して緊急着陸出来た」と事態を説明した。

 その間、多くの乗客はシートベルトを着用しておらず、体が宙に浮いて前の座席や機体の壁に全身を打ちつけ、悲鳴が飛び、血まみれになった人もいたという。その後、手探りで酸素マスクを着用し、約40分にわたって祈る気持ちで着陸を待ったという。

 この爆発で圧力隔壁の3分の2が吹き飛び、機内には急減圧が生じた。機内与圧空気は機内を強い風となって通り抜け、最後部にある洗面所の化粧台を倒壊し、圧力隔壁後方に抜けたのである。しかし、機体後部胴体部には異常がなく、垂直尾翼、水平尾翼とAPUも損傷を受けなかった。」