三国山上空から墜落まで

  • 投稿No.1865
  • 投稿者:せきたに
  • 投稿日:2022-06-21 14:39:10

三国山上空で起きた事柄について、落合証言は次のように語る。

「安全姿勢をとった座席のなかで、体が大きく揺さぶられるのを感じました。船の揺れなどというものではありません。ものすごい揺れです。」

大きな揺れの直後、墜落に向けての急降下がはじまる。

落合証言は続けて語る。

「そして、すぐに急降下がはじまったのです。まったくの急降下です。まっさかさまです。髪の毛が逆立つくらいの感じです。頭の両わきの髪がうしろにひっぱられるような感じ。ほんとうはそんなふうにはなっていないのでしょうが、そうなっていると感じるほどでした。」

まっさかさまに急降下したのなら、そのまま地面にぶつかりそうなものだが、JAL123便は奇跡的にそうはならなかった。

「怖いです。怖かったです。思いださせないでください、もう。思いだしたくない恐怖です。お客様はもう声もでなかった。私も、これはもう死ぬ、と思った。まっすぐ落ちていきました。振動はありません。窓なんか、とても見る余裕はありません。いつぶつかるかわからない。安全姿勢をとりつづけるしかない。汗をかいたかどうかも思いだせません。」

急降下の最終段階のところは落合証言も語ってはいないが、現場実証の結果一本カラ松を右の翼で切断し、懸命の操縦で90メートル上昇したところでU字溝の溝を作ってから最終激突地点に向かったことになっている。

ただ、U字溝の溝を作ってからそのまま最終激突地点に衝突したかどうかについては気になる目撃談が残されている。

 以下、長野県南佐久郡川上村秋山地区の住民(男性)・墜落現場から直線距離で約7キロの畑からの目撃談・・・(池田昌昭氏が現地で取材)
「墜ちた場所と原爆のようなキノコ雲が上がった場所は違う。キノコ雲はこっちから見て墜落場所の右の方から上がったので、墜落場所とキノコ雲が上がった地点とは距離的に300~500メートル離れている。」

JAL123便墜落事故の特異性の一つは墜落直前にもありそうだ。上記の目撃情報によると墜落地点の300~500メートル手前でキノコ雲が上がったという。ということは、U字溝の溝を作ってから最終激突地点に向かう途中で何かとんでもないことが起きたのかもしれない。