Re.(20) 事故機における旋回

  • 投稿No.1849 元投稿No.1840 文系ちゃんさんへの返信
  • 投稿者:文系ちゃん
  • 投稿日:2022-06-18 18:21:12

鷹富士さまへ

>1、「クルーの操作が反映された航跡」というのは、どの部分のことですか?

思っておりますのは「随所に」としておりましたが、少なからずというよりも、むしろ大部分 と言っていいように思います。
図示は航跡自体の信憑性の話もありますので致しません。

>2、投稿No.1837でも述べたように、事故調報告書に掲載されているのは「飛行経路略図」であって、これを「航跡図」と読み替えて、細部まで確かな根拠があるかのように誤解されていることが問題の発端です。この誤解を先ず解いてください。

よく目にします例の飛行経路図ですが、確かにおっしゃる通り「飛行経路略図」とされており、かつ地図の縮尺の面からも精細で厳密、正確なものではないことは承知しております。

>3、「事故調報告書には正しい部分とそうでない部分が混在しているのではないか」とは、具体的にどの部分を指していますか?

未だ漠然としたものであり、ここが正しくないと主張できるまでには至っておらず、今まさにこちらでそうなるかどうかを検証している最中であります。
ぶっちゃけて言いますと内部からの隔壁破壊もそうですし、CVRの編集、航跡の改竄も視野にはあります。

>4、私は、写真、墜落現場の残骸散乱状況の図、機体や残骸の図、各種試験データ、DFDR図など、客観的な検証可能な資料類はすべて正しいと思います。怪しげなのは、事故調の解析・計算・解釈の部分です。その一部は、投稿No.1671以降の6点の投稿で指摘してきましたが、「飛行経路略図」もまた、文字通りの概略図であり、これをベースに議論されること自体が無意味です。逆に、客観的な検証可能なデータを無視して、予断を基に、推測に推測を重ねすぎると、妄想だと批判されます。基本は、客観的な検証可能なデータを確認することから始まります。

上でも経路図の精度の話が出ましたが、その作成にあたってはちゃんとレーダーに捉えられていた48分までは主にレーダー航跡として(大月旋回部に限っては10秒毎の疎なプロットを補う意味でのDFDRデータ参照あり)、山間部入りして以降はレーダー映りに難が出てきたことからDFDRデータを用いて確定している墜落地点まで、扱い上風は均一(10ノット程?)としたうえでの推定の航跡としていたものとの認識であります。
そういった過程で作成され、報告書に掲載された図である以上、本来は議論のベースとできないほどの概略ぶりではないはずだと思っております。
ですので、

>5、レーダーの位置情報は数kmレベルの誤差があり、DFDRが回収されたことで、レーダー情報を参考にすることはありえません。先の投稿でも述べたように、「飛行経路略図」の大月付近のズレは、当時の事故調の担当者の描き方が雑であったというだけで、もしかしたら、学生アルバイトに作らせたかもしれません。DFDRデータを参照したのではなく、DFDRデータを基にして作成しています。

大月部分でズレとか雑とか言われましても、DFDRを参照までして補正した結果がそんなであると言われましても違和感しかありません。
ちゃんと映ってたんでしょ DFDRも併せて見たんでしょ って。

>非常に手間はかかりますが、大きな紙があれば、DFDR図のHDGとCAS1のデータから電卓を叩きながら私でも経路図を作成できますし、特定時点の旋回半径ならもっと簡単に計算できます。今なら(35年前は無理だったでしょうが)、HDGとCAS1のデータを入力して、即時、経路図を描くコンピュータソフトが存在します。

かつてフライトシミュレータに123便の飛行データを入力し、航跡がどうなるのかを確認した人がいたと記憶しております。
結果、発表されている航跡とは風の影響か、末端近く幾らかズレはありましたが、酷似した航跡になったようです。
このことをどう捉えるかですが、まるで違う結果が出るようであればそれはお粗末というものでしょう。

>5、(※原文ママ) 「風に流されるままに飛行した」という表現は、あなたの主観的な表現のようで、それなら、この掲示板に使う表現としては不適切と思います。

これは私の表現というのではなく、よく言われる「糸の切れた凧」というところからそうしております。
ただ、これですが、私としては積極的にスロットルコントロールでもって縦・横の操縦を行っていたであろうとの見解ですが、スラストレバーを細かく操作してピッチ制御は行っていてある程度コントロールしていたことは認めるものの、機首方位、進行方向の話となると一切それを認めないという見解の人が一定数おられることで意見が分かれるという状況が永らく続いているようです。
現在ここでも意図の有無にかかわらず左右推力差があれば旋回するという考えにすんなりとは納得頂けてないようです。
その先の推力差はあったのか、そしてそれは意図して付けられたのかどうかの話もまだであるのにこうなのです。
このあたりお察し頂けますか? 

>6、「ご迷惑云々」ではなく、この掲示板の趣旨に合っているかどうかで、あなたご自身がこれでよしとお考えならそれもよいと思います。小田周二氏の投稿文のように本筋を逸脱したダラダラした長ったらしい投稿文とは異なり、文系さんははるかに健全であると思います。

こちらの掲示板の趣旨となれば、発表されているもの、そうだとされているものをなぞって間違いがないと再確認する というのとは違う と私は思っております。
例えば落合さんはどこで富士山をみたのか ですとか、異様な低空での目撃証言ですとか、何か感じる違和感から、本当にそうだったのか検証していく場であると認識しております。
そうではないとして管理人さまからご指摘を受けるようであれば考え方を改める所存ではあります。

>7、事故調報告書「本文」の7ページから8ページにかけて記された目撃情報は、HDGとCAS1から得られる経路(「の」字を左右反転させたような形)と大筋で矛盾しません。この目撃情報からS字飛行と解するのは予断に捉われた妄想でしょう。

この箇所での考察ですが、事故の考察において一つのヤマなのかもしれません。
上野村での2つの目撃証言を感じたままに航跡としましたのが前回貼りました図ですが、私としては赤と黄は別物ではないかという印象をもっています。
本来同じもの(外からの見た目・内部の飛行データ)ですので、ぴったりとはならないにしてもおおよそ同一の現象からそうなったと思えるほどに酷似したものとならなければならないと思います。
ここでの証言には、他にも多数あったかと思います。証言の数だけブレとか幅が出るのでしょうが、それらを追記してもっと黄色の線を複数書いていけば、赤と同一なものかどうかの判断はできるかと思います。

あまり先走ってはいけませんが、レタス畑を飛行したのち扇平山で右旋回、三国山で左旋回した後、赤いルートに乗って一周した可能性は低いように思います。
私としましてはですが、黄色の方が可能性が高いとなった場合は、三国山→急降下→カラ松 のコースではないかと思っています。
見えなくなってすぐキノコ雲という証言もあったはずです。
CVRを確認しましても 梓山で頭下げ、舵一杯、そこを過ぎてフラップ10、不時着敢行を断念して扇平山~三国山の中間でフラップ!上げてます パワー で山越え と一連の流れが嵌り込むようなコースもあるのではないかと考えております。
なお、こうなった際、目撃証言が正しければ になりますが、S字飛行の要因は風だろうが、フラップ不揃いだろうが、左右エンジン推力差だろうが構成割合がどうだろうかそれは不問です。意図的であろうが、たまたまであろうがそれも関係なし。
理屈がどうあれそう飛んだというのが事実というものでしょう。

<レタス畑 報告書ルート>
http://imepic.jp/20220618/649890
<レタス畑 広域> ※再掲載
http://imepic.jp/20220616/627220