Re.(18) 事故機における旋回

  • 投稿No.1840 元投稿No.1824 文系ちゃんさんへの返信
  • 投稿者:文系ちゃん
  • 投稿日:2022-06-16 13:01:20

鷹富士さまへ 

 >1、私がNo.1817で提案した「ご自分が訴えたい疑問もしくは主張を、一度整理されること」に沿って、今回のご説明から整理させて貰うと、「事故調報告書の経路図は目撃証言と合致しない。どちらが正しいか検証したい。」ということになります。このように整理してよいなら、「旋回」をテーマにした長々とした議論は不要で、結論はDFDR図と目撃証言のどちらを信用するかに尽きると思います。どちらを信用するかは自由ですが、私はDFDRを信用します。DFDRの改竄は現実的に不可能です。

私自身の考えの中に、事故調報告書の航跡図は実際飛んだ経路とは違うのではないかと疑っているというのは確かにあります。
どこがどのようにとなりますが、思っておりますのは随所にクルーの操作が反映された航跡であったのではないかというものです。
そうであったとするためには、旋回させる手法が問われますが、(推力差のあるなしですとか、意図的な操作かどうか以前に)推力差での旋回を認めないとする意見があるようですので、まずはそこをはっきりさせておきたいとの思いもあり、旋回についてあれこれ書いてきましたが、「左右のエンジン出力を変えて旋回は可能」ということであれば要らぬ議論となります。
DFDR図と目撃証言のどちらを信用するかとなりますと、慎重に考えたいと思っておりまして、今まさにそのあたりの考察をしております。自身の考えは「事故調報告書には、正しい部分とそうでない部分が混在しているのではないか」といったところです。

>2、事故調報告書の「飛行経路略図」は文字通りの概略図であり、DFDR図のHDG(機首方位)とCAS1(対地速度)を基に算定していながら、細部については精度を欠きます。特に、大月上空の旋回を含む前後10分余は、DFDR図のHDGとCAS1から算定した図とはかなりずれています。 

大月旋回部分、ズレが大きいとのことですが、この区間は電波の届かない山間部とは異なり、レーダーの映りが途切れることはなかったらしいのですが、途中のこの数分間は補正目的でもってDFDRの方も参照し補正した結果の航跡であるはずなのになぜ精度が出ないのか、ズレが生じるのか不思議に思います。

>3、事故調報告書に「風に流されるままに飛行した」という記述があったのでしょうか? 該当ページを教えてください。

こちらに関してですが、事故調報告書に(具体的に)そう書かれている箇所はないかと思います。
私の方も『報告書では基本「事故機は油圧を失うことにより操縦不能に陥り風に流されるままに飛行した」旨の内容』と 基本そういった内容 といった風なぼんやりとした書き方としておりました。付録の方でしょうか、簡単ではないがスロットル操作でフゴイト制御は可能としており、実際積極的かつキメ細やかな操作がされていただろうことには私も異論はありません。一方の横方向の話となると、エンジン推力不均衡でもってダッチロールの制御は不可能とはされているようですが、その不均衡で旋回するかどうかといった内容の記載はないようです。平面的な紙切れに記された航跡を見て、そうなった要因を考えたとき、風とフラップのバラつきだけでは不足するのではないかと思っています。

>5、以上を踏まえて言わせていただくなら、「旋回」をテーマにした一連の議論は、この掲示板の趣旨からは外れるのではないかと私は思います。

上でも少しふれましたが、左右エンジン推力差でもって事故機が旋回するのであればする必要のない議論であり、たしかにここの趣旨からは外れているのかもしれません。いたずらに掲示板のスペースを消費し、ご迷惑となっているのかどうかといったところですが、管理人さまからご指導いただくようであれば受けた指示には従うつもりでおります。