垂直尾翼の破壊

  • 投稿No.1671
  • 投稿者:鷹富士
  • 投稿日:2022-05-04 12:53:32

初めて投稿させていただきます。
 この掲示板では、垂直尾翼の破壊の原因についての議論が進んでいないように感じますが、これまでに出された意見をまとめると次の三種類になると思います。(もし、私に見落としまたは誤解があればご指摘ください。)

1、事故調報告書に述べられているように、圧力隔壁が破壊し、内圧の上昇により垂直尾翼が破壊した。
2、事故調報告書は誤りで、横方向から何かが垂直尾翼に衝突し、垂直尾翼が破壊した。
3、垂直尾翼の破壊原因は解明できていない。

 さて、事故調報告書「別冊」のページ95以降(付録―6)に、DFDR(ページ91、92に拡大図)に記録された加速度などのデータに基づき、垂直尾翼に加わった異常外力を逆算した結果が示されています。 すなわち、ページ116の「付図―1」に示された緒元を条件として、垂直尾翼に加わる力全体を構造力学の用語の「着力点」という仮想の一点に集約し、DFDRのデータを所定のプログラムに当てはめて解析した結果が、ページ101の説明と、ページ120の付図―4(a),(b)に示されています。

 その結果、付図-4(a)では36.8秒をピークに75キロポンド、(b)では38秒をピークに160キロポンドの、それぞれ下向き応力が計算され、それぞれ継続時間は1秒および2秒となっていて、これが垂直尾翼の破壊に伴う応力の総体として説明されています。(上から3番目のREACTIVE VERT.FORCEとして描いている箇所が該当し、この図の正方向が下向きの力で、負方向が上向きの力。)

 ところが、「別冊」のページ53以降(付録―4)で、圧力隔壁が破壊した場合の各部の内圧の変化を計算していますが、その結果を示すページ75の図によると、垂直尾翼は4.75psiで破壊し、破壊の0.1秒後には1.74psiに低下しています。内圧により破壊したと仮定して、断面積から計算できる下向きの反力を概算すると、、中央部(アフト・トルクボックス)の下端の左右幅を40インチ、前後幅を80インチとすれば、4.75×40×80=15200ポンド(15.2キロポンド≒7トン)の力となります。「別冊」が計算した75キロポンドまたは160キロポンドの下向きの応力よりかけ離れた小さな力しか発生せず、継続時間も極めて短いのです。垂直尾翼へ空気が流入するのは、0,2㎡の小さな面積の点検孔を通じてですから、噴流が続かず、反力が小さく短いのは当然です。

 結局、DFDRを解析すると、垂直尾翼への異常外力は、圧力隔壁の破壊に起因する内圧の上昇により垂直尾翼が破壊したためではなく、上方から垂直尾翼に何かが衝突したことによる巨大な下向きの力であることを示しています。

 なお、この付録―6の解析には、いくつかの誤りがありますが、それを正しても垂直尾翼の破壊は下向きの巨大な力によるという結論は変わりませんから、誤りについての説明は省略します。

 さらに補足すると、事故調報告書「本文」のページ32の中程に「垂直尾翼・・・頂上部の損傷は・・・・」と記されているのは相模湾から回収された残骸に関することですが、この損傷は、上方から何かがぶつかった事を示す重要な証拠で、上記に述べたDFDRの解析結果と適合します。

 衝突した物体が何であるかは推測するしかありませんが、少なくとも民間機ではなく隕石でもありません。

 この掲示板設立の趣旨は、日航123便墜落の真相究明と事故調報告書の誤りを正すためと理解しています。そのためには、真相と誤りを具体的に指摘することが大切と思い、上記を述べさせていただきました。