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御巣鷹山の悲劇
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>隔壁が壊れると急減圧(たぶん空気が瞬間的に大気中に吸い出されること)が起こるのはなぜですか? スプレー缶に穴を開けた時、プシュッっと中のガスが吹き出しますね。 原理はあれと同じです。 缶の中は圧が高く、缶の外はそれに比べて圧が低いから、ああいう事が起ります。 圧が高い方から低い方へ気体が逃げようとするのです。 缶の内外の圧の釣り合いがとれると、噴出は止まります。 実際に見る機会はありませんが、もしも缶の圧力より高い気圧の部屋を作って、そこで缶に穴を空けた場合、缶の中身は抜けていきません。 むしろ部屋の空気が缶に入っていくはずです。 (人間がその部屋に入った時点で死ぬと思いますので実験するのはむずかしいし、そんな現象はなかなか見る機会が無いと思いますが、理論上は、缶にむかって空気が吸い込まれます) 話を飛行機に戻すと、客室(圧力隔壁より前部分)がスプレー缶と同じ状態です。 高空は気圧が低いです。客室内は高いです。 だから穴が開いたら、そこから外へ空気が抜けようとします。 スプレー缶に穴を開けると、中と外の圧が釣り合った所でシューっというのが止まります。 飛行機もそうです。 中と外の気圧が釣り合った所で急激な流出は止まります。 再びスプレー缶を想像してほしいのですが、穴の大きさと、内外の気圧差で、「シュー」の勢いは変わります。 穴が大きい程、短い時間で一気にガスが吹き出ます。 また、中身が残っているほど(ガスが詰まっている程)時間がかかります。 内外の気圧差が釣り合うまで時間がかかるからです。 事故機内の気圧は約14.36psi、外気は約5.70psi 内外の差圧は約8.66psiでした。 隔壁に開いた穴の大きさは1.8平方メートル程度と推定されています。 内外の圧がある程度釣り合って急激な流出がおさまるまで、7秒ほどかかったという事です。 (その後も、与圧装置によって機内へ供給される空気は、少しずつ圧力隔壁の穴から漏れており、常に中の空気は入れ替わっている状態)
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